LOVE BOX~光を探して~
そんなぼんやりしていた私に気付いたのか、リエさんは隣に座って話しかけてくれたらしい。
「何でも……無いです」
「そう?あ、そういえば一人暮らし始めたんだって?お祝いに今日一緒に飲みにでも行こうか♪」
ニコニコと笑うその可愛らしい姿に、友達を失って久しい私はすぐにOKした。
今は……同年代の昼間、高校に通う子達よりも、こうして痛みを知っている人達と一緒にいたい。
この、風俗店で働いてる人は皆綺麗で明るいのに……切ないぐらいに何かを抱えている人が多かった。