LOVE BOX~光を探して~
それから何発殴られていただろう。
顔。
お腹。
腕。
足。
場所はお構いなし。
ただ、ひたすらにその拳を受け続ける。
殴られているというのに、何故かそんな自分を遠くから見ているようで……私の中には妙な感情が生まれていた。
私から「約束」だけを残して去っていったケン。
もちろん……連絡なんて無い。
もし私が逆の立場だったら?
何としてでも連絡を取る……よね?
体を媒体にしてまで、家を借りたんだもん。
これは、例え世間が間違ってるって言ったって、私にとってはケンへの愛情。
深い……深い……。