LOVE BOX~光を探して~
そして、再び夜の闇を抜けて深夜1時、指定されたお店は滅多に足を運ぶ事のない店舗。
マサトのいるお店から程近いこのホストクラブは、過去にマナと来た事もあるけれど私はどうしても受け付けなくて……。
「いらっしゃいませ」
ドアを開くと昔と変わらない、リーゼントの男達。このお店の悪っぽい雰囲気が私は苦手で来ないのだ。
何だかまるで……一昔前の極道映画みたい。
そんな事を思いながら、階段状に作られたその店内へ入って行く。
その階段の一番下、広く円形になったステージの最前列に、すでに酔っているであろう嬌声をあげるマナの姿を発見した。