LOVE BOX~光を探して~



ケンは来てくれるんだろうか?



その事だけが、1年を過ぎた今も、いや……1年を過ぎたからこそ消えないのかもしれない。



だから……時間を消費するために、今日も働き今日も遊ぶ。



730分の……430ぐらいは消化出来たかな?



その店で仲良くなったセイコ姉さんとサエさんという優しい先輩に囲まれて、ここでもNo.3以内の順位を維持しながら私は働いていた。



遊びに連れて行ってくれるんだったら断らない。



嫌なんだ。



一人の家は寂しすぎて……苦しい。



毎晩のように3人で街へと繰り出す私に、あの日の面影はもう無いかもしれない。



だけどね?ケン。



それも再会するまでだから……許してほしいんだ。



いや、ケンだったら……優しいから、きっとこう言うね。



俺のせいで辛い思いさせてゴメンって、全てを話したとしても、きっとそう言ってくれるよね。


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