LOVE BOX~光を探して~
数日後。
私はテレビドラマでしか見た事のない探偵事務所、という所に来ていた。
ここもまた、繁華街からさほど離れていない場所。小さく切り取られた世界で、私の物語は少しずつ進行している。
1階にコンビニの入った小さなビルの階段を登った2階。
ひっそり、ではなく明るい白い扉を抜けるとどこにでもあるようなオフィスが存在する。
一見ただの小さな会社。
だけど……ここは、れっきとした探偵事務所。
落ち着き無くきょろきょろと周りを観察していた私に、名刺をもって現れたアキラさんはくすっと笑った。
「サエの彼氏です。宜しく」
「こちらこそ……宜しくお願いします!!」