LOVE BOX~光を探して~
あれから……昔のバカみたいにニコニコしていた私は消え、いつも鋭い眼つきで控え室に座る私に誰も話しかけても来なくなっていたある日。
「あやさん!今日から宜しくお願いします」
「え……あぁ、宜しく」
珍しく声をかけられた。
その子をよく見ると、ロングヘアに育ちの良さそうな顔立ちをしていて……至って普通そうな女の子。
その子は私の発する、世の中をギラギラと睨みつけている負のパワーなんてお構いなしで笑っていた。
「合宿で免許取ってきた所なんです♪で、お金無くってここに入りました」
「ふーん。合宿なんてあるんだ」
「あやさん免許ないんですか?」
「無いよ?こう見えてもまだ18になって半年だし……」
それは体と心、両方からのSOSだったのかもしれない。