LOVE BOX~光を探して~
一度キレたアツシに、何も言えなくなってしまった弱虫な私と……。
それですっかり気を良くしてしまったらしい、アツシ。
二人の関係が変わった瞬間だった。
それからのアツシは気に食わないことがあると、常に私を罵倒するようになっていった。
あの日……コウキに殴られた時の事を思い出して、体がガタガタと震えだす。
怒らせないように、私はいい子でいなくては。
そんな想いの裏で、絶対に嘘を暴いて叩きつけてやる!なんて気の強い私も存在する。
だけど……こっそり彼の過去を調べた私は、ただ後悔するばかり。
アツシの言う事を全面的に信じてきた私にとって……調べ、目にしてしまったこの現実は、とても受け入れ難いものだった。