LOVE BOX~光を探して~
その日から……私とリュウジのメール交換が始まった。
【俺まだ精神科とか行った事なくて……】
そんなリュウジに自分が病院に行った時の体験談を話すと心底嬉しそうに
【じゃあ、明日にでもデビューしてみます!】
私と同じように人生に疲れ果てたリュウジを、姉のような気持ちで見守っていた。
可愛い弟が作ったマイナス思考満載のホームページを褒め、ちょっと尊敬してみたりして。
リュウジにはたくさんのネット友達がいて、私はその中のたった一人。
分かってはいたけれど……目で見てしまうと少し寂しいから彼のページを避けるようにする。
そして違い。
……最後は一人でひっそりと、そう考える私とは違ってリュウジは寂しがりだった。
何気なく彼が発した言葉にこんなに胸が痛むなんて……思いもしなかったよ。