LOVE BOX~光を探して~
そんな私達に変化が訪れたのはいつだろう?
毎日、毎晩繰り返される文字だけのの会話。
「もし……もっと前に知り合ってたら惚れてたかも知れない」
それはある日、お互いの過去を教えあった日の事。
私の散々な過去全てを知った上で言われた言葉。
だから思わず
「私も……リュウジが消えちゃうのが怖いんだ」
なんて、それは禁句。
絶対に言ってはいけない言葉なはずなのに、全てを話し気を許してしまった私からぽろっと零れ落ちた言葉。
気付きはじめる。
リュウジが他の人といなくなる事が問題だったんじゃない。
もちろんそれはあまりうれしくなかったんだけれど……それ以上に、置いていかれてしまう気がして、怖かったんだ。
「あやは純粋なのに……風俗嬢だなんて思えないよ」
この人の相手は私じゃないってのに……。
「あやは本当に死ななきゃいけないの?」
そんな事言われたら……私もリュウジを止めたくなっちゃうよ?
もう……恋愛なんて絶対に嫌なのに。どうしてこんな気持ちになるの?