LOVE BOX~光を探して~



そんな私達に変化が訪れたのはいつだろう?



毎日、毎晩繰り返される文字だけのの会話。



「もし……もっと前に知り合ってたら惚れてたかも知れない」



それはある日、お互いの過去を教えあった日の事。



私の散々な過去全てを知った上で言われた言葉。



だから思わず



「私も……リュウジが消えちゃうのが怖いんだ」



なんて、それは禁句。



絶対に言ってはいけない言葉なはずなのに、全てを話し気を許してしまった私からぽろっと零れ落ちた言葉。



気付きはじめる。



リュウジが他の人といなくなる事が問題だったんじゃない。



もちろんそれはあまりうれしくなかったんだけれど……それ以上に、置いていかれてしまう気がして、怖かったんだ。



「あやは純粋なのに……風俗嬢だなんて思えないよ」



この人の相手は私じゃないってのに……。



「あやは本当に死ななきゃいけないの?」



そんな事言われたら……私もリュウジを止めたくなっちゃうよ?



もう……恋愛なんて絶対に嫌なのに。どうしてこんな気持ちになるの?


< 320 / 387 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop