LOVE BOX~光を探して~
散々毎日話していても……いくら毎日見知らぬ人相手に話す職業だとしても。
こうして初対面で一緒に歩くのは、とても恥ずかしい事で……。
「とりあえず入る?」
「そうだね」
まるで中学生のデートのように、ぎこちなくファミレスへと流れ、そして向かい合う。
改めてリュウジという人を見つめてみると、長い睫毛が印象的な、細身で、私よりも少し大人っぽい雰囲気。
一方、背が低くて子供っぽい人が好きだと言っていたリュウジは私を見て
「想像よりも可愛い!」
そんな事を言ってくれる。
最初は緊張していたけれど、お互いの抱える闇までを共有している私達が普通に話せるようになるまでに、大して時間はかからなかった。
すっかり打ち解けて……ファミレスを出た時には
既に、時間は22時。