LOVE BOX~光を探して~



「大丈夫だから!」



「俺がついてるから!」



暗い部屋で泣きじゃくる私を……電話越しだけれど、優しい言葉で慰めてくれる。



「そんな事言ったって……リュウジはちゃんと相手がいるじゃん!勝手だよ」



「本当に守ってくれる訳じゃないのに……」



それは、これまで言いたくても黙っていた言葉。それを思わず口にした私に



「縁切ったから」



強い……返事が聞こえた。



「え?」



「もう連絡取らない。もしメールが来たらちゃんとあやに言う。それならいいでしょ?」



「……だって、その人は」



「いいの!俺があやのそばにいたいって思ってるんだから」


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