LOVE BOX~光を探して~
強がりで、意地を張る私は二人で過ごしたこの数日間も前と同じで気持ちを隠したままだった。
だけど、リュウジは決して怒ったりせず自然体のまま、変わらずに隣にいてくれた。
「薬、決められた分だけ飲も?死ぬんじゃなくて、治す為に飲むんだ」
「…………」
私のことを気遣って、一緒の未来を見すえた言葉
そして、ようやく芽生えた「好き」だという感情。
それなのに……まだ私の心の中にある
【好き<死】
の方程式が消えてくれることはない。
永遠の愛情なんて、きっと存在しないから……愛された状態、そんな一番幸せな状態で死んでしまえたらどれほど幸せだろう。
それは、本当に名案だと思えた。そんな歪んだ幸せが放つ魔力になんて……やっぱり勝てない。