LOVE BOX~光を探して~
そして……少しだけ足が重くなる。
それでも、自分の足で歩ける狭いこの範囲で起こった目まぐるしい出来事に、今日は向き合いたい。
向き合うんだ。
小さな公園を南下。道の脇に建つ雑居ビルの4階にある黄色い看板。
【チェック】
まず思い出すのは先生の事。
私を代わりにした先生。
あの頃は、ただ遊ばれたんだって思ってた。
だけど、本当は私が思っていた以上に寂しかったり、好きになろうとしてくれてたのかもしれないね。
たぶん……私も先生の事見れてなかった。
ただ、昼間働く普通の彼氏が出来たって浮かれすぎてたね。
私の常識と、先生の常識、もっと話してたら良かったのかもしれない……なんて今だから思います。
普通の恋をありがとう。
普通の彼女としての時間をありがとう。
あの人と、復縁……出来てたらいいな。