お嬢様の秘密Ⅱ
約束した夜6時になった。
………どうしてこんなに寒いのにイブニングドレス?
国松がニコニコ顔で持ってきた時、軽くめまいがしたわ。
大樹のチョイスらしく………ワインレッドでスレットが入っている。
ーコンコン
「………入ってもいいわよ。」
国松が扉を開け、大樹が入ってきた。
ソファでコーヒーを飲んでいた私を凝視している。
「似合いすぎだろ………。」
何か言った?
「さあ、予約の時間が迫っておりますよ。」
「そうだな。行こうか、りい。」
大樹が差し出した手に自分の手をそっとのせエスコートしてもらった。
………スレットから脚が見え隠れしていて恥ずかしい!!
ーグラッ
履き慣れていない高いヒールでバランスを崩しかけたところを大樹に助けてもらった。
「大丈夫か?………すまないもう少し低めの方が良かったか?」
そう、靴も大樹のチョイス。
「いいえ………。私好みで気に入ってるのよ。でも履き慣れていないと大変ね。」
「じゃあ俺の肩に手を回せ。」
え?こういうこと………?
腕を回したのを確認して私をスッと抱き上げた。
そのまま歩き始める。
「え………ちょっと!私重いから自分で歩くわよ!」
しかもここ寮の中!
誰かに見られたらどうするの!
私が大樹の腕の中でジタバタしていると………
「どこか重いんだよ………。見られたら俺らの仲を見せつけたらいいだろ?それとも………そんなに俺から離れたいのか?」
………そんなことを言われたら………。
寂しそうな顔を浮かべていたら………
「離れたくないわ………。」
「そうか。………良かった。」
安心した顔を浮かべて笑ってくれた。
「お腹いっぱいですよ………。彼女に会えない俺にはきつい………。」
「雷也………。今は私情を捨てるんだ。」
雷也と国松がそんな会話をしていることは気づかなかった。
………どうしてこんなに寒いのにイブニングドレス?
国松がニコニコ顔で持ってきた時、軽くめまいがしたわ。
大樹のチョイスらしく………ワインレッドでスレットが入っている。
ーコンコン
「………入ってもいいわよ。」
国松が扉を開け、大樹が入ってきた。
ソファでコーヒーを飲んでいた私を凝視している。
「似合いすぎだろ………。」
何か言った?
「さあ、予約の時間が迫っておりますよ。」
「そうだな。行こうか、りい。」
大樹が差し出した手に自分の手をそっとのせエスコートしてもらった。
………スレットから脚が見え隠れしていて恥ずかしい!!
ーグラッ
履き慣れていない高いヒールでバランスを崩しかけたところを大樹に助けてもらった。
「大丈夫か?………すまないもう少し低めの方が良かったか?」
そう、靴も大樹のチョイス。
「いいえ………。私好みで気に入ってるのよ。でも履き慣れていないと大変ね。」
「じゃあ俺の肩に手を回せ。」
え?こういうこと………?
腕を回したのを確認して私をスッと抱き上げた。
そのまま歩き始める。
「え………ちょっと!私重いから自分で歩くわよ!」
しかもここ寮の中!
誰かに見られたらどうするの!
私が大樹の腕の中でジタバタしていると………
「どこか重いんだよ………。見られたら俺らの仲を見せつけたらいいだろ?それとも………そんなに俺から離れたいのか?」
………そんなことを言われたら………。
寂しそうな顔を浮かべていたら………
「離れたくないわ………。」
「そうか。………良かった。」
安心した顔を浮かべて笑ってくれた。
「お腹いっぱいですよ………。彼女に会えない俺にはきつい………。」
「雷也………。今は私情を捨てるんだ。」
雷也と国松がそんな会話をしていることは気づかなかった。