お嬢様の秘密Ⅱ
「大樹………。私を寝てないから寝かせてね?」


「ああ………わかった。」


執事たちが来る前に慌ただしく準備をした。


今日は私と大樹の親に会うらしい。


もともとそういう予定だったみたいだから婚約発表は今日急に行うことにした。


で、今はリムジンに乗っているけど………


大樹の膝を借りて寝ていたんだけど……


「あ………ふぁ………いゃ………」


声が漏れてる!?


落ちかかっていた意識を必死に戻すと………


大樹の手が私の胸に当たって………揉んでる………


今は着物を着ているから人差し指で押してるんだけど………


「お嬢様………私たちも男ですのでそんな声を出さないでください。」


「だって大樹が………。」


「大樹、欲求不満すぎるぞ!莉依紗お嬢様に愛想つかされても知らないからな。」


ピキッと固まった。


「………しょうがないな………。でも私寝たいから上半身だけ抱いていてくれる?………なんだか膝枕だけは心細くて………。」


「じゃあこうだな。」


顔が大樹の胸元にきている……半分抱きついてるような状態。


「………寝かせてね?」


寝込みを襲われかけたが………なんとか仮眠することができた。




「なあ、優斗………。りいってこんなにテクニシャンだったか?」


「いえ………奥様と奈々子様が秘密の特訓をされておりました。特に奈々子様は乗り気でした。」


お袋たちのせいか!


俺は目的地に着くまで理性と葛藤していた。


執事たちが俺とりいをジト目で見ていたが………。


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