お嬢様の秘密Ⅱ
部屋に戻り、荷物を積め始めた。
「お嬢様………。私がやりますので。」
「いいわよ、理央。大方はあなたがやってくれたじゃない。残りは私がやるから。これぐらい自分で出来るって。」
「しかし………失礼いたしました。」
人にやってもらうのを当たり前にしちゃいけないよね。
やっぱりお嬢様とかは住む世界が違うんだよ。
「ユリ!」
扉が急に開いて……。
………葵?
「理央兄、席を外してれ。10分したら国松さんのリムジンの前に行くから。」
「分かった。国松さんにもそう言っておく。」
理央は私に一礼して部屋を出ていった。
「ユリ、なんで学園を出るとか言うんだ!?」
「私は御曹司様や、お嬢様たちとは住む世界が違ったの、最初から。」
「ユリ……。」
「私は家を継ぐ資格は無くされてるの!
ここに留まる意味は初めから無かったの!!」
「俺は……俺は。
お前がいるからここにいるんだ。」
「葵……。」
葵の澄んだ目を見ていると嘘じゃないのは伝わった。
でも……。
「私は葵と肩を並べられない。
葵の出身は知らないけど、私とは大違いだと思うの。
私と一緒にいたら迷惑かけてしまう。」
「俺はそんなこと………。」
「お願い。1人にさせて。」
「分かったよ。」
ーバタン
肩の力が一気に抜けて私は暫く泣き続けた。
「お嬢様………。私がやりますので。」
「いいわよ、理央。大方はあなたがやってくれたじゃない。残りは私がやるから。これぐらい自分で出来るって。」
「しかし………失礼いたしました。」
人にやってもらうのを当たり前にしちゃいけないよね。
やっぱりお嬢様とかは住む世界が違うんだよ。
「ユリ!」
扉が急に開いて……。
………葵?
「理央兄、席を外してれ。10分したら国松さんのリムジンの前に行くから。」
「分かった。国松さんにもそう言っておく。」
理央は私に一礼して部屋を出ていった。
「ユリ、なんで学園を出るとか言うんだ!?」
「私は御曹司様や、お嬢様たちとは住む世界が違ったの、最初から。」
「ユリ……。」
「私は家を継ぐ資格は無くされてるの!
ここに留まる意味は初めから無かったの!!」
「俺は……俺は。
お前がいるからここにいるんだ。」
「葵……。」
葵の澄んだ目を見ていると嘘じゃないのは伝わった。
でも……。
「私は葵と肩を並べられない。
葵の出身は知らないけど、私とは大違いだと思うの。
私と一緒にいたら迷惑かけてしまう。」
「俺はそんなこと………。」
「お願い。1人にさせて。」
「分かったよ。」
ーバタン
肩の力が一気に抜けて私は暫く泣き続けた。