お嬢様の秘密Ⅱ
案内されること、5分。
建物内は侵入者が入っても逃げられないように、とても複雑。
隠し仕掛けとかありそう……。
「こちらでございます。」
広大さんが私を中に入れようとすると、部屋の前にいた背広の人に止められた。
「広大さん。こちらの方は………。」
「無礼を申すでない。旦那様が緊急でお呼びの方だ。……お嬢様、こちらの執事はまだまだ未熟者でして……。
申し訳ありません。」
「いいえ………。お気になさらずともよろしくってよ。私だって新参者ではなかったかしら?」
「お心遣いに感謝いたします。お前ら、お通しせよ。」
「かしこまりました。」
私の顔って……知られていないのね。
真理亜に素性をバラされた時、一気に広まってしまったと思ったのに………。
情報統制をしてある程度の情報流出に留めたのね………。
通された部屋………天井が30階まで吹き抜けになっていてとても広い空間。
あの………部屋の中央にいらっしゃるのが………
「初めましてだな。よく来たな………ユリ。」
秋本グループ会長にして私の祖父である、秋本誠一郎。
私の体を射抜くような厳しい視線を向けていた。
建物内は侵入者が入っても逃げられないように、とても複雑。
隠し仕掛けとかありそう……。
「こちらでございます。」
広大さんが私を中に入れようとすると、部屋の前にいた背広の人に止められた。
「広大さん。こちらの方は………。」
「無礼を申すでない。旦那様が緊急でお呼びの方だ。……お嬢様、こちらの執事はまだまだ未熟者でして……。
申し訳ありません。」
「いいえ………。お気になさらずともよろしくってよ。私だって新参者ではなかったかしら?」
「お心遣いに感謝いたします。お前ら、お通しせよ。」
「かしこまりました。」
私の顔って……知られていないのね。
真理亜に素性をバラされた時、一気に広まってしまったと思ったのに………。
情報統制をしてある程度の情報流出に留めたのね………。
通された部屋………天井が30階まで吹き抜けになっていてとても広い空間。
あの………部屋の中央にいらっしゃるのが………
「初めましてだな。よく来たな………ユリ。」
秋本グループ会長にして私の祖父である、秋本誠一郎。
私の体を射抜くような厳しい視線を向けていた。