お嬢様の秘密Ⅱ
-葵side-
「どう?」
「決意はだいぶ固くしていました。」
急にそんなことを言われたら困惑するよな……。
「説得出来なくてすいませんでした。」
「いいのよ。全ては私の責任なんだから。」
それってどういう....?
「莉依紗様はなぜこのタイミングでお伝えになったのですか?」
「このことは一生口を閉ざすつもりだったの。あの子をこの弱肉強食の世界に引きづりこみたくなかった。
純粋な子にはこの世界は生き抜けない。」
莉依紗様の目はどこか遠くを見ているように見えた。
昔を思い出しているのだろうか?
「莉依紗様、支度出来ました。」
もう10分経ったのか………。
俺の目の前にはユリ、その後ろに理央兄がいる。
「葵……。じゃあね!」
さっきの泣き顔からは嘘のように綺麗な笑顔だった。
心の底にある本当の気持ちを隠すような……。
「あぁ、またな。またどこか連れてってやる。」
「楽しみにしてるね。」
いつも通りの会話で……。
スーっと静かな音を発てて俺の前のリムジンは行ってしまった。
でも別れようとは言われてないことだけが俺の救いだった………。
-葵side end-
「どう?」
「決意はだいぶ固くしていました。」
急にそんなことを言われたら困惑するよな……。
「説得出来なくてすいませんでした。」
「いいのよ。全ては私の責任なんだから。」
それってどういう....?
「莉依紗様はなぜこのタイミングでお伝えになったのですか?」
「このことは一生口を閉ざすつもりだったの。あの子をこの弱肉強食の世界に引きづりこみたくなかった。
純粋な子にはこの世界は生き抜けない。」
莉依紗様の目はどこか遠くを見ているように見えた。
昔を思い出しているのだろうか?
「莉依紗様、支度出来ました。」
もう10分経ったのか………。
俺の目の前にはユリ、その後ろに理央兄がいる。
「葵……。じゃあね!」
さっきの泣き顔からは嘘のように綺麗な笑顔だった。
心の底にある本当の気持ちを隠すような……。
「あぁ、またな。またどこか連れてってやる。」
「楽しみにしてるね。」
いつも通りの会話で……。
スーっと静かな音を発てて俺の前のリムジンは行ってしまった。
でも別れようとは言われてないことだけが俺の救いだった………。
-葵side end-