お嬢様の秘密Ⅱ
「性格曲がりすぎよ。どう育てたらああなるのよ。志穂ちゃんが心配だわ。」
夏菜はだいぶご立腹みたいだ。
「監視して報告してもらうから大丈夫よ。」
「あの子も養女よ。私と同じ。後継者候補の最有力と言われていた。」
そう呟きながら夏海を見送った真理亜は無表情だった。
「真理亜様。この機会にご報告されてはいかがですか?」
暗くなりかけた空気を明るくするように陽菜が真理亜に話しかけた。
「そうね………理央、来なさい。」
「はい、かしこまりました。」
………理央?
広大さんは目を光らせている。
「ユリには報告しておかないと。後継者である印として理央が第一執事になったの。フリーだったからちょうど良かったわ。」
「理央が………。」
私の執事になっていたことを言わなかったんだ………
また一つ私の大事な味方がいなくなる。
「これがその証拠。お祖父様の印よ。私がこの目で捺印するところをしかと確認したわ。」
その書類が陽菜経由で私に渡される。
その書類を見て………ん?
これって………?
「広大さん、後でこれ確認して。」
広大さんに口パクしたけどどうやら伝わったみたい。
さすがSランク執事!
「それと、皆さんが今教室にいるからちょうど良いわね。」
今度は何を始める気なの?
夏菜はだいぶご立腹みたいだ。
「監視して報告してもらうから大丈夫よ。」
「あの子も養女よ。私と同じ。後継者候補の最有力と言われていた。」
そう呟きながら夏海を見送った真理亜は無表情だった。
「真理亜様。この機会にご報告されてはいかがですか?」
暗くなりかけた空気を明るくするように陽菜が真理亜に話しかけた。
「そうね………理央、来なさい。」
「はい、かしこまりました。」
………理央?
広大さんは目を光らせている。
「ユリには報告しておかないと。後継者である印として理央が第一執事になったの。フリーだったからちょうど良かったわ。」
「理央が………。」
私の執事になっていたことを言わなかったんだ………
また一つ私の大事な味方がいなくなる。
「これがその証拠。お祖父様の印よ。私がこの目で捺印するところをしかと確認したわ。」
その書類が陽菜経由で私に渡される。
その書類を見て………ん?
これって………?
「広大さん、後でこれ確認して。」
広大さんに口パクしたけどどうやら伝わったみたい。
さすがSランク執事!
「それと、皆さんが今教室にいるからちょうど良いわね。」
今度は何を始める気なの?