お嬢様の秘密Ⅱ
-夏菜side-
「こいつは本当に変わらないな………。」
泣き疲れてユリは眠ってしまったみたい。
最近眠れていなかったのか目の下の隈を必死に隠している跡がある。
「亮治様はいつからユリと会っていたんですか?」
私はこの人に会ったのは初めて。
「ん………ユリが5年生くらいかな?」
「5年生………。」
だいぶ昔なんだ………。
「あの時もこんな風に泣いてたな……。夏菜には絶対言えないって。」
「え………?私に言えなかったこと?」
思い出せ私………
だめ、全く思い出せない。
「玲央様が当時からすでに夏菜様のことを好いていて、夏菜と一緒にいるユリは妬まれて餌食になったみたい。
俺が会ったのはちょうど校舎裏の人目につかないところだった。」
「どうして人目につかないところに亮治様は行ったんですか?」
「えっとな………たまたま引っ張られていくところを見てしまったんだよ。
止めなきゃと思って様子見て着いていったら校舎裏だったってわけだ。」
なんで隠していたの………
安心したように眠り続けるユリに目をやった。
初めて知る事実にただただ驚くばかりだった。
「こいつは本当に変わらないな………。」
泣き疲れてユリは眠ってしまったみたい。
最近眠れていなかったのか目の下の隈を必死に隠している跡がある。
「亮治様はいつからユリと会っていたんですか?」
私はこの人に会ったのは初めて。
「ん………ユリが5年生くらいかな?」
「5年生………。」
だいぶ昔なんだ………。
「あの時もこんな風に泣いてたな……。夏菜には絶対言えないって。」
「え………?私に言えなかったこと?」
思い出せ私………
だめ、全く思い出せない。
「玲央様が当時からすでに夏菜様のことを好いていて、夏菜と一緒にいるユリは妬まれて餌食になったみたい。
俺が会ったのはちょうど校舎裏の人目につかないところだった。」
「どうして人目につかないところに亮治様は行ったんですか?」
「えっとな………たまたま引っ張られていくところを見てしまったんだよ。
止めなきゃと思って様子見て着いていったら校舎裏だったってわけだ。」
なんで隠していたの………
安心したように眠り続けるユリに目をやった。
初めて知る事実にただただ驚くばかりだった。