お嬢様の秘密Ⅱ
-夏菜side-
絶対に私のせいだ………
亮治様が言った5年生という時期に心当たりがある。
ユリと私は誘拐されそうになったことが何度もあった。
最後に誘拐されそうになったのは5年生のとき。
たまには商店街に行こうって私が誘って、少しユリから目を離した隙に私は口を塞がれて連れて行かれてしまった。
目撃者がほとんどいない時に狙われた。
ユリはすぐに気づいて追いかけてくれたらしい……気づかれないように1人で。
「この女、なかなかいいんじゃないか?」
「もう少し熟成させればよかったって思うほどにな。」
「ああ、あの方もいいやつを紹介してくれたものだ。」
「んん!」
口を塞がれているし、手足は縛られていて動けない。
私を襲ってきたのは数人の、ロリコン趣味の男たちだった。
「………その子に手を出さないで!」
様子を伺っていたユリが見張り役の男を殴ってこちらに近寄ってきた。
『玲央がくるまでの辛抱よ。待ってて。』
唇をそっと動かして連絡してくれた。
「その子から離れなさい。」
「なんだよお前………。」
1人の男がユリに近づいて抱きしめる。
「………こいつもなかなかいいんじゃねえのか?」
「……まじ?こいつらはレベルが高いって教えてくれたあの方はすげえな。」
………あの方?
ユリから離れてって言いたいけど声が出せない。
絶対に私のせいだ………
亮治様が言った5年生という時期に心当たりがある。
ユリと私は誘拐されそうになったことが何度もあった。
最後に誘拐されそうになったのは5年生のとき。
たまには商店街に行こうって私が誘って、少しユリから目を離した隙に私は口を塞がれて連れて行かれてしまった。
目撃者がほとんどいない時に狙われた。
ユリはすぐに気づいて追いかけてくれたらしい……気づかれないように1人で。
「この女、なかなかいいんじゃないか?」
「もう少し熟成させればよかったって思うほどにな。」
「ああ、あの方もいいやつを紹介してくれたものだ。」
「んん!」
口を塞がれているし、手足は縛られていて動けない。
私を襲ってきたのは数人の、ロリコン趣味の男たちだった。
「………その子に手を出さないで!」
様子を伺っていたユリが見張り役の男を殴ってこちらに近寄ってきた。
『玲央がくるまでの辛抱よ。待ってて。』
唇をそっと動かして連絡してくれた。
「その子から離れなさい。」
「なんだよお前………。」
1人の男がユリに近づいて抱きしめる。
「………こいつもなかなかいいんじゃねえのか?」
「……まじ?こいつらはレベルが高いって教えてくれたあの方はすげえな。」
………あの方?
ユリから離れてって言いたいけど声が出せない。