お嬢様の秘密Ⅱ

回想

〜しばらくユリside以外になります〜


-真理亜side-


ー今日からあなたはここの住むの


ーちゃんと“いい子”になるのよ


ー今日からあなたと一緒に住めないの





ーいい子になりなさい………







「はあ………はあ………」


また見てしまった………


「お嬢様!?どうなさいましたか……!?」


待機していてくれた理央様がそっと、でも慌てて駆け寄ってくれた。


自分を心配してくれている顔に思わずキュンとする。


………柄でもないわね、弱ったのかしら………


「悪い夢を見てしまって………。」


まだ少し呼吸が収まらない。


「………失礼いたします。」


そう言うと、理央様が私を抱き上げてソファに行き、理央様の膝に座らせた。


理央様の顔を見ようとすると、少し微笑んでそのままキスしてくれた。


「……んんっ………り…おさま……。」


「声をお聞かせください………。」


そのまま私をソファに倒した。


「………夢を忘れることは出来ましたか?」


「ええ………ありがとう………。」


理央様が起き上がろうとするから思わず袖を掴んでしまった。


「ねえ………このまま………。」


びっくりした顔をなさった。


「………いつもより弱気でいらっしゃいますね?…………しょうがないな………。」


私をもう一度抱き上げてキスをした。


いつの間にか羽織っていたガウンは床に。


「俺の理性のタガを外さないでください………。」


その言葉を合図に私たちは抱き合っていた。
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