お嬢様の秘密Ⅱ
2章
幼なじみ
-莉依紗side-
「エリー!こっちこっち」
「なによ、りー。もう、すぐに走っちゃうんだから!」
私と恵梨香は幼少期からの幼なじみ。
私の家は裕福ではあったが恵梨香は由緒ある家柄の子で私の家よりもかなりの大富豪だった。
「りーは大人になったら何になりたいの?」
「私はお父さんみたいにかっこいい人になりたい。エリーは?」
「私はおうちのお仕事しなきゃいけないの。ずっーとずっーと言われてるの。
だから大人になんかなりたくないんだ。」
「そんなこと言わないで私はエリーのお茶おいしくて大好きだよ。」
貴族時代から続く茶道のお家元出身の恵梨香は毎日修行していてなかなか遊べなかった。
ショゲてたエリーはすぐに顔を上げて
「ほんとに?じゃあもっとお勉強頑張らなくちゃ。」
にっこりと可愛い笑顔。
「お嬢様!また勝手に抜け出して!!
莉依紗様申し訳ありません、お嬢様を連れて帰りますので。」
後ろにいつの間にか立っていた執事の吉崎さんに連れて行かれていたけれど。
そんな日々を送っていた幼い頃。
「エリー!こっちこっち」
「なによ、りー。もう、すぐに走っちゃうんだから!」
私と恵梨香は幼少期からの幼なじみ。
私の家は裕福ではあったが恵梨香は由緒ある家柄の子で私の家よりもかなりの大富豪だった。
「りーは大人になったら何になりたいの?」
「私はお父さんみたいにかっこいい人になりたい。エリーは?」
「私はおうちのお仕事しなきゃいけないの。ずっーとずっーと言われてるの。
だから大人になんかなりたくないんだ。」
「そんなこと言わないで私はエリーのお茶おいしくて大好きだよ。」
貴族時代から続く茶道のお家元出身の恵梨香は毎日修行していてなかなか遊べなかった。
ショゲてたエリーはすぐに顔を上げて
「ほんとに?じゃあもっとお勉強頑張らなくちゃ。」
にっこりと可愛い笑顔。
「お嬢様!また勝手に抜け出して!!
莉依紗様申し訳ありません、お嬢様を連れて帰りますので。」
後ろにいつの間にか立っていた執事の吉崎さんに連れて行かれていたけれど。
そんな日々を送っていた幼い頃。