お嬢様の秘密Ⅱ
-亮治side-
外出許可を取り、土日を利用して俺は実家に帰った。
「亮治さんどこ行くのかしら?」
長期休みではない時に外出許可を願い出る人は珍しいので不思議そうに聞いてきた。
「実家ですよ。学園長………いや莉依紗叔母さま。」
「………父によろしく。そろそろユリにも会ったほうがいいと言っといて。」
「了解。場合によったら戻るの遅れるかもしれない。」
「分かった。志穂にそれとなく伝えておくし、国松に見張らせるわ。」
無表情で怖いほどの冷静さ。
そんな叔母さまを焦らせるユリは本当に大切にされているんだな……
「ただいま帰りました。お祖父様います?」
「亮治坊っちゃま。おかえりなさいませ。今部屋にいると思いますよ。」
「了解。………それと坊っちゃまって呼ぶのやめろよ。」
「はいはいかしこまりました。」
この執事は沙那叔母さまに仕えている今野さんの父だ。
温厚な性格の人で怒ることは滅多にない。
お祖父様の助手でもある。
「お祖父様に話し終わったらすぐに帰るから。」
「じゃあ私は車をすぐに手入れいたします。」
「そうしてくれると助かる。」
挨拶をそこそこに俺はお祖父様の部屋に向かった。
外出許可を取り、土日を利用して俺は実家に帰った。
「亮治さんどこ行くのかしら?」
長期休みではない時に外出許可を願い出る人は珍しいので不思議そうに聞いてきた。
「実家ですよ。学園長………いや莉依紗叔母さま。」
「………父によろしく。そろそろユリにも会ったほうがいいと言っといて。」
「了解。場合によったら戻るの遅れるかもしれない。」
「分かった。志穂にそれとなく伝えておくし、国松に見張らせるわ。」
無表情で怖いほどの冷静さ。
そんな叔母さまを焦らせるユリは本当に大切にされているんだな……
「ただいま帰りました。お祖父様います?」
「亮治坊っちゃま。おかえりなさいませ。今部屋にいると思いますよ。」
「了解。………それと坊っちゃまって呼ぶのやめろよ。」
「はいはいかしこまりました。」
この執事は沙那叔母さまに仕えている今野さんの父だ。
温厚な性格の人で怒ることは滅多にない。
お祖父様の助手でもある。
「お祖父様に話し終わったらすぐに帰るから。」
「じゃあ私は車をすぐに手入れいたします。」
「そうしてくれると助かる。」
挨拶をそこそこに俺はお祖父様の部屋に向かった。