お嬢様の秘密Ⅱ
愛情と偏見
-莉依紗side-
亮治に外出許可を出し、久々に学園長室でゆっくりしていた。
葵が真理亜と付き合っていると公表してからユリ側につく人が減り、真理亜側に靡いている。
なんとかしたいんだけど学園長は基本学園の生徒の勢力争いには口を挟めないし………
「……奥様、旦那様が………。」
ソファーに座って読書をしていたところ、慌てた様子の国松が泣きそうな顔で私に連絡してくる。
「………何でそんな泣きそうな顔になってるのよ。」
「………急にいらっしゃると正明さんが連絡を……。」
………お父様の助手が!?
旦那様ってお父様の方だったのね………。
「………支度するから来ちゃったらこの部屋に通して紅茶でも出しておいて。」
「………かしこまりました。」
お父様はこの部屋に来たことがないのにどうやって来るつもりなのかしら?
「…………よくいらっしゃいました、お父様。」
相当飛ばしたのか国松の報告から20分で私の部屋をノックした。
「覆面パトカーで飛ばしたからな。」
「…………行き先が学園だとバレていませんよね?」
「案ずるな。ちゃんと巻いてきたし俺が入ってきたのは裏道だから。」
………裏道?
そんなところあったかしら?
亮治に外出許可を出し、久々に学園長室でゆっくりしていた。
葵が真理亜と付き合っていると公表してからユリ側につく人が減り、真理亜側に靡いている。
なんとかしたいんだけど学園長は基本学園の生徒の勢力争いには口を挟めないし………
「……奥様、旦那様が………。」
ソファーに座って読書をしていたところ、慌てた様子の国松が泣きそうな顔で私に連絡してくる。
「………何でそんな泣きそうな顔になってるのよ。」
「………急にいらっしゃると正明さんが連絡を……。」
………お父様の助手が!?
旦那様ってお父様の方だったのね………。
「………支度するから来ちゃったらこの部屋に通して紅茶でも出しておいて。」
「………かしこまりました。」
お父様はこの部屋に来たことがないのにどうやって来るつもりなのかしら?
「…………よくいらっしゃいました、お父様。」
相当飛ばしたのか国松の報告から20分で私の部屋をノックした。
「覆面パトカーで飛ばしたからな。」
「…………行き先が学園だとバレていませんよね?」
「案ずるな。ちゃんと巻いてきたし俺が入ってきたのは裏道だから。」
………裏道?
そんなところあったかしら?