お嬢様の秘密Ⅱ
「ちょうど夏に見頃の花が蕾をつける頃ですね。」
「ええそうね。私の住んでいる寮の花は一年中見頃なのよ。」
「そうなんですか!是非見てみたいです。」
ちょうどいいベンチがあったので私は真理亜様の車椅子を近づけて座った。
「………ユリ、少し距離を縮めて話さない?」
「………どういうことですか?」
「社交辞令のように話すにはやめて本音を見せるようにしようってことよ。………あなたと夏菜さんのように。」
取り巻きの人たちと話す時は本音を隠しながら話しているんだろうか。
「………そのお姉様があまりお好きではない庶民的な話し方になりますよ?」
「たまにはいいわ。………その方がいいかもしれない。」
後の言葉は聞き取れなかった。
……少しタメ口にしてみようかな。
話すのにこんなに緊張したことはなかった。
「………お姉様、私を呼んだ目的は何?わざわざお姉様の“お友達”を巻いて私を人のいない場所に連れてきた理由を教えて。」
「………友達なんかじゃないわ。みんな威光を借りたいだけなの。………その先も。」
「……陽菜も?お姉様を慕っているじゃない。」
陽菜の名前を出した時、真理亜様の顔が哀しそうになった。
「ええそうね。私の住んでいる寮の花は一年中見頃なのよ。」
「そうなんですか!是非見てみたいです。」
ちょうどいいベンチがあったので私は真理亜様の車椅子を近づけて座った。
「………ユリ、少し距離を縮めて話さない?」
「………どういうことですか?」
「社交辞令のように話すにはやめて本音を見せるようにしようってことよ。………あなたと夏菜さんのように。」
取り巻きの人たちと話す時は本音を隠しながら話しているんだろうか。
「………そのお姉様があまりお好きではない庶民的な話し方になりますよ?」
「たまにはいいわ。………その方がいいかもしれない。」
後の言葉は聞き取れなかった。
……少しタメ口にしてみようかな。
話すのにこんなに緊張したことはなかった。
「………お姉様、私を呼んだ目的は何?わざわざお姉様の“お友達”を巻いて私を人のいない場所に連れてきた理由を教えて。」
「………友達なんかじゃないわ。みんな威光を借りたいだけなの。………その先も。」
「……陽菜も?お姉様を慕っているじゃない。」
陽菜の名前を出した時、真理亜様の顔が哀しそうになった。