お嬢様の秘密Ⅱ
「あなたから見て陽菜はどう思うの？」


「……逆にお姉様はどう思うの？私は小さい頃に誘拐された時やいじめられた時は大概陽菜が一枚絡んでいたから苦手だけど。」


「……そうだったの………。」


本当に知らなかったのかな。


ってことはもしかして陽菜は真理亜様の命令で動いていなかったの？


「……小さい頃に誘拐された時、その現場にお姉様がいるのを見てしまったの。それって陽菜を探しに来ただけってこと？」


その当時のことを思い出すようにしてポツリポツリと話し始めた。


「あの日、お母様に連れられてここで待ってなさいと言われて公園で待っていたの。

すぐに寂しくなってお母様の言いつけを守らずに陽菜を探しに………

そしたら炎上していた倉庫の前にお母様と陽菜と………もう1人立っていて笑っていたのよ。」


「だからお姉様がその現場にいたんですね？」


「………信じるの？………今まで散々やってきて。」


演技なのか本心なのか………


真理亜様の表情からは読み取れなかった。


「………信じるも何も調べますよ。お姉様だって調べて確認するでしょ？」


「そうね。少なくとも私たちだったら簡単に欲しい情報は手に入るものね。」


「そう。だからお姉様が嘘をついていたとしてもメリットはないから。」


強い口調で言うと、真理亜様はどこか安心したようにホッとしたように胸を撫で下ろした。
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