お嬢様の秘密Ⅱ
「おい、お前は足だ。俺は胸から行く。残りの3人はちょっと待て。」


………こうなったら1人を先にやってあとまとめて倒すしかない。


「ねえ………おじ様?あなたから1人ずつ楽しませて?」


指示していた男の胸に寄りかかった。


「やっと大人しくなったか。最初からそうすればいいのに。」


上半身をきつく拘束され、うなじを舌で舐め回されている。


気持ち悪すぎて吐きそうだけど気力で顔で男に堕ちていく様な表情を貼り付ける。


………足だけでやってみようか。


とりあえず男の足をローファーのかかとで思いっきり踏んでみた。


「いってぇ!お前何する……」


ーバコッ


みぞおちに右膝で殴り込んだ。


「あなたたちバカなの?同じこと繰り返すなんて能無しね。」


呆気にとられて動くことのできない男たちに微笑みながら、同じように渾身の一発を殴り込んだ。


「お前………何者だ……。」


………まだ1人話せたのね………。


「それはこっちのセリフよ。………誰の命令かしら?」


「………様と………様。」


え………?


嘘でしょ………?


最後まで話せた男は力尽きた。


私は襲ってきた男たちの髪の毛を数本抜いて、真理亜様の元へ向かう。


何とか気持ちを強く持って全力で走って。



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