お嬢様の秘密Ⅱ
「………お楽しみの意味分かったのか?」


「うん………」


「お前顔真っ赤だぞ………。」


熱を帯びた頬に葵の手が伸びる。


「で、続き。消毒していいか?」


葵の手が私の腰に伸び、ソファーに座らされる。


「お風呂には入ったんだけど………気持ち悪さが全然取れないの……!」


涙目になりながら葵を見ると顔を真っ赤にして背けられた。


「………そんな顔するなよ………。」


主筋にそっとキスされた。


「………お前平気なのか?さっき襲われたから遠慮しようと思ってたんだが。」


葵は平気みたい…………


「葵なら大丈夫だから………お願い、キスして?」


「……///無自覚だからタチ悪ぃ……。絶対俺以外にはやるなよ?」


私の唇にそっと口付けた。


すぐに離れていってしまって寂しさを感じた。


思わず袖を掴む。


「もっとやって………?」


「………積極的だな………。」


今度は激しいキスが降ってくる。


私は葵の背中に腕を回してキスを受け入れた。


「……ユリ……口開けろ……。」


「こう………?」


そっと口を開けたら、葵が舌を入れ、私のそれを絡め取った。


「………ん…………。」


息が続かない………


少し目を開けると葵は舌を抜いてくれた。


「………はあ………はあ………。」


必死で呼吸する私を落ち着かせるように背中を撫でてくれた。




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