お嬢様の秘密Ⅱ
「ユリ、行ってらっしゃい。」
支度が終わったので挨拶をしに真理亜様の部屋に伺った。
「行ってまいります。お姉様はどうなさるおつもりですか?」
「私は学園に残るわ。………私がいないと動向が読めないでしょう?」
苦笑いをしながら冗談混じりで話した。
「………そうですね。それと、お姉様は婚約の話はどうなさるつもりですか?」
一応聞いておかないとこれからの対応ができない。
「………私は……だから構わないわ。でもここ以外では今まで通りがいいのよね?」
「………そうしてほしいです。全てを片付けるまで。」
真理亜様は私に近づき手を出した。
「はい、握手。………長年の因縁に巻き込まれるのはもうたくさんね。」
真理亜様の言葉は現実味を帯びている。
「ユリ、浅井が来たから行くぞ。………真理亜、そろそろいいよな?」
「ええ。ユリとお幸せに。」
「お前もな。………楽しめよ?」
なんだろうこの会話。
付き合う気はなかった2人だからこんなにあっさりとしているのかな。
「その分だとユリと和解したのかしら?………前泣かせてしまったから。」
そうだ、警戒心をなくして………計画がばれてしまう………。
「その点についてはいずれ分かる。」
今の真理亜様なら味方になってくれるはず。
………たまには信じてもいいですか、お姉様?
支度が終わったので挨拶をしに真理亜様の部屋に伺った。
「行ってまいります。お姉様はどうなさるおつもりですか?」
「私は学園に残るわ。………私がいないと動向が読めないでしょう?」
苦笑いをしながら冗談混じりで話した。
「………そうですね。それと、お姉様は婚約の話はどうなさるつもりですか?」
一応聞いておかないとこれからの対応ができない。
「………私は……だから構わないわ。でもここ以外では今まで通りがいいのよね?」
「………そうしてほしいです。全てを片付けるまで。」
真理亜様は私に近づき手を出した。
「はい、握手。………長年の因縁に巻き込まれるのはもうたくさんね。」
真理亜様の言葉は現実味を帯びている。
「ユリ、浅井が来たから行くぞ。………真理亜、そろそろいいよな?」
「ええ。ユリとお幸せに。」
「お前もな。………楽しめよ?」
なんだろうこの会話。
付き合う気はなかった2人だからこんなにあっさりとしているのかな。
「その分だとユリと和解したのかしら?………前泣かせてしまったから。」
そうだ、警戒心をなくして………計画がばれてしまう………。
「その点についてはいずれ分かる。」
今の真理亜様なら味方になってくれるはず。
………たまには信じてもいいですか、お姉様?