お嬢様の秘密Ⅱ
さて、私たちはパーティーの会場へ向かった。
学園からは少し離れたところにあるので旅館に泊まるそう。
「で、どういうパーティーなの?」
「なんだったけ?実は私もパーティーに出るの2回目なんだよね。」
浅井家主催で夏菜の14歳の誕生日に開いたパーティーに参加したんだって。
「未来を担う若者を集めた親睦会みたいなもの。
学園のやつらは学園長が情報統制して、パーティーがあることを知らないから来ないぞ。」
………それって大丈夫なの?
「心配するな。月一回程度で行われているやつだから。」
あまり安心できないからこの件は目を瞑ろう。
「で、私はどうして連れてこられたの?夏菜は浅井家令嬢だから納得できるけど。」
首をすこしかしげながら夏菜を見るとかなりあきれた目をされた。
「………あなた令嬢なの忘れてるわね。広大さんからユリの付き添いがてら参加するように言われたのよ。
今回のやつはパーティー初心者でも大丈夫だからって。」
広大さんからってことはお祖父様の意志………
これは少しプレッシャーを感じるかも………
「ユリ、会長の孫であることは言うべきだと広大さんが言っていた。」
「真理亜様も……ユリに味方するって言っていたんでしょう?」
「………分かったわ。素性を聞かれたらそれとなく言ってみるわ………。」
まだまだ会場は遠いのに肩に重荷を乗せられた気がした。
学園からは少し離れたところにあるので旅館に泊まるそう。
「で、どういうパーティーなの?」
「なんだったけ?実は私もパーティーに出るの2回目なんだよね。」
浅井家主催で夏菜の14歳の誕生日に開いたパーティーに参加したんだって。
「未来を担う若者を集めた親睦会みたいなもの。
学園のやつらは学園長が情報統制して、パーティーがあることを知らないから来ないぞ。」
………それって大丈夫なの?
「心配するな。月一回程度で行われているやつだから。」
あまり安心できないからこの件は目を瞑ろう。
「で、私はどうして連れてこられたの?夏菜は浅井家令嬢だから納得できるけど。」
首をすこしかしげながら夏菜を見るとかなりあきれた目をされた。
「………あなた令嬢なの忘れてるわね。広大さんからユリの付き添いがてら参加するように言われたのよ。
今回のやつはパーティー初心者でも大丈夫だからって。」
広大さんからってことはお祖父様の意志………
これは少しプレッシャーを感じるかも………
「ユリ、会長の孫であることは言うべきだと広大さんが言っていた。」
「真理亜様も……ユリに味方するって言っていたんでしょう?」
「………分かったわ。素性を聞かれたらそれとなく言ってみるわ………。」
まだまだ会場は遠いのに肩に重荷を乗せられた気がした。