お嬢様の秘密Ⅱ

出会い

お迎えした後、担任が連れてきた。


担任なんていたの知らなかったし初めて見たんだけどね。


「秋本大樹です。本当は高校からまた戻ってくる予定ですが、2ヶ月間だけこちらのクラスでご一緒することになりました。


少しの間ですがよろしくお願いします。」


さすが…。


これが日本経済を牛耳っている家の子か…。


挨拶が終わり、担任が出て行った後…。


すぐに女子が群がる。


一般人は来ないけど全校のお嬢様方が一斉に集まってきた。


おかげで私とえりーとクラスの男子は追い出されてしまった。


「す、すごいね…。」


「どこいってもあのお方はあんな感じでお迎えしてもらうんだろうね。」


あわよくば…とか思ってるんじゃない？自分の家の地位上がるし、と冷めた顔つきで付け足した。


「私本当にあの人と…。

どれだけ嘘だって思ってもやっぱり現実だったわ。」


「えりー…」


少し自嘲気味にそして寂しそうに笑った。


私たちは一応成績が良いので成績トップの特典を使って今日の授業はサボることにした。


えりーのあまり見ない寂しそうな顔を見てしまったので気分を変えるため学園内の庭園を回ることにした
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