お嬢様の秘密Ⅱ
「はあ………。」


4人でソファーに座り込む。


「………展開が急すぎて追いつけないわ………。」


夏菜の言うことは最も。


「大旦那様は急に決定される方だから今のは普通だ。それよりも俺たちは認められたみたいだな。」


そうなんだ………


なんか安心したかも………


私は気持ち悪いからお風呂に入りたいというと、みんな納得してくれたみたいでそれぞれお風呂に入りにいった。




またソファーに集まって他愛ない話をしていた。


「なあ。そろそろ寝る準備しないか?9時回ったし。」


「そうね。………今日はどうする?」


どうするって………部屋割りか。


「もうお前らが風呂入ってる間に分けといたから安心しろ。」


葵が私を見る。


………何?


「………そういうことね。じゃあユリ、お互い頑張ろうね。」


「何を頑張るの?」


首をかしげながら聞けば、みんなにため息をつかれる。


「………マジか。」


「葵、ごめんね鈍感で。」


「俺らのせいではないからな。」


………私話についていけない。


「なんの話?」


玲央が私の肩をポンと叩き私の肩をグイッと押した。


倒れそうになったところを葵が支えてくれた。


「………玲央痛いよ。」


「こうでもしないとお前は話が進まないだろうが!」


玲央は夏菜を引き寄せて夏菜の腰に腕を巻きつけた。


照れてる夏菜は本当にかわいい。


………ああ、そういうことか………


分かった途端、私も恥ずかしくなってきた。


「じゃあな、ユリ、葵。」


夏菜を抱き上げて、玲央たちは部屋に入っていってしまった。


「………俺らも行くか。」


「………そうだね。」


私たちも寝室に向かった。


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