お嬢様の秘密Ⅱ
「………どうした?」


私の顔を見て心配そうに聞いてくる玲央に思わず抱きしめた。


「………私って重いの?だから………。」


「………そこまで心配させていたのか………。」


玲央は私の顔を両手で無理やり向かせた。


「………幼馴染だけど、俺の恋人だ。どれだけ俺が我慢していたのか知らないだろ?」


真剣な声で伝えられて少し安心したかも。


「ユリと出かければナンパに会うしクラスの男子から抱きたい女子2位って言われてるし。

ちょっとは自分のことを気に掛けろ。………いつ襲われるかあっちに行った時不安だったんだから。」


………そんなこと思っていたの?


「俺は夏菜ともっと近づきたい。だけど今まで幼馴染として関わってきたから怖がらせたくない。」


困ったように眉を下げた。


玲央の腕を取って私の服の中に入れた。


「………おい………。いつから大胆になったんだ………。」


「………っ…………はあ………。そう言いながら揉んでるじゃない………。」


「怖がらないか試してみただけだ。」


ニヤッと笑った玲央にぞくっとした。


「お前から誘ってきたんだからな。責任取れよ。」


今までとは比べものにならないほど激しくなった。


私たちはやっと幼馴染の壁を乗り越えられた気がした。


-夏菜side end-
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