お嬢様の秘密Ⅱ
眩しさを感じて私は目を開けた。


時間を見ようと思って起きようと思ったら。


「…………痛い………。」


「だいぶ激しかったからな。」


葵はもうとっくの前に起きていたみたいだ。


「もう口に出さないでよ!恥ずかしい………。」


「昨日見合っただろ?」


自分が今どんな格好をしているかようやく気付いた。


周りを見れば服が脱ぎ散らかされている。


「朝からそそられるんだけど………。」


私を引き寄せて胸を揉まれる。


「………や……めて……よ………。」


「昨日はあれだけ大胆だったのに?」


夜のことを少し思い出しただけで赤くなってしまった。


「………もう起きようよ………。」


「ああ、そうだな。」


葵が先に着替えてくれ、私も着替えようとしたけど……。


「………起きれない………。」


「じゃあ俺が着せてやろうか?」


………恥ずかしいけど


「じゃあ……やって………。」


驚いた表情をされたがすぐに満面の笑みになって私の服を出し、抱き起こす。


「朝から本当に目の毒だ……。」


マーキングされたり腰を撫でられたりしながらようやく着替えさせてくれた。


「ありがとう……。………立てないから運んで?」


「大胆になったな………。」


葵に腕を絡ませれば、優しい笑顔で私をリビングまで運んでくれた。


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