お嬢様の秘密Ⅱ
「ねえ恵梨香さん?」
ほらやっぱり....。
「なんでしょうか?」
「さっき大樹様と何をお話なさっていたの?」
「簡単なご挨拶ですが?」
「ご婚約の話ではなく?」
「ご婚約?それは一体何の話でしょう?初対面でそのような話をすると本気でお思いですか?」
えりー....言い切ったね....。
ほら、話しかけてきた子が顔を真っ赤にさせて女子たちの集団へ戻っていってしまったじゃない。
しかも何気家柄いいよ、あの子。
「りー行こ。今日は授業サボろうよ。」
あれを使ってね、とえりーはウィンクした。
あぁ....成績優秀者はサボってもお咎めなしっていうあの便利な制度ね。
「わかった。」
それから今日は教室には戻らなかった。
次の日から大樹様は教室で授業を受けることになったので私とえりーはなかなかサボることができなかった。
何せ、家の地位が絡んでくるからねとえりーが説明してくれたけど。
でも大樹様がいないところでえりーに対するいじめがどんどんひどくなっていってしまった。
体育用のジャージを破られたり、ローファーに画鋲を入れられたり....とやることは若干子供っぽいね、ってえりーは笑っていたけど....。
昔金持ちの近くでせびっている貧乏人!と言われていじめられていたのは私。
それを助けてくれたのはえりー。
だから今度は私が助けなきゃ。
ほらやっぱり....。
「なんでしょうか?」
「さっき大樹様と何をお話なさっていたの?」
「簡単なご挨拶ですが?」
「ご婚約の話ではなく?」
「ご婚約?それは一体何の話でしょう?初対面でそのような話をすると本気でお思いですか?」
えりー....言い切ったね....。
ほら、話しかけてきた子が顔を真っ赤にさせて女子たちの集団へ戻っていってしまったじゃない。
しかも何気家柄いいよ、あの子。
「りー行こ。今日は授業サボろうよ。」
あれを使ってね、とえりーはウィンクした。
あぁ....成績優秀者はサボってもお咎めなしっていうあの便利な制度ね。
「わかった。」
それから今日は教室には戻らなかった。
次の日から大樹様は教室で授業を受けることになったので私とえりーはなかなかサボることができなかった。
何せ、家の地位が絡んでくるからねとえりーが説明してくれたけど。
でも大樹様がいないところでえりーに対するいじめがどんどんひどくなっていってしまった。
体育用のジャージを破られたり、ローファーに画鋲を入れられたり....とやることは若干子供っぽいね、ってえりーは笑っていたけど....。
昔金持ちの近くでせびっている貧乏人!と言われていじめられていたのは私。
それを助けてくれたのはえりー。
だから今度は私が助けなきゃ。