お嬢様の秘密Ⅱ
「………全然気づかなかったわ。夏海さんのこと。ユリ、あなたは知っていたの?」
真理亜様に話しかけられたから葵から離れようとしたが私を反転させただけで、離れてくれなかった。
「………葵、離れて。」
「………ユリ、諦めなさい。夏菜さんも私も気にしていないわよ。」
確かに夏菜も苦笑いでこちらを見つめている。
「ありがとう………。で、話戻すけど私は知らなかった。だけど何となく違和感は感じたの。」
違和感の正体。
それは最近真理亜様に会いに来なくなったこと。
「ねえ、ユリ。陽菜は誰の味方なの?………真理亜様とは言い難いわよね?」
「何としても後継者にしたいという気持ちを操られてるんじゃない?」
真理亜様はふと考え込む仕草を取った。
「………そういえば最近来なくなったわね………。前は取り巻きも誘ってお茶会に来てたのに。」
「何考えても仕方ないな。推論にハマっていくだけだ。」
葵の言う通りかもしれない。
「そうね……。夏菜さん、もう寮に帰ってデュエルの準備をしましょう。葵様にはこれを。」
真理亜様は葵に鍵を渡した。
「ユリの準備はあなたがして。この階にSランク以上専用の部屋があるわ。衣装も揃っているし。………何でも、できると思うわ。」
「了解。じゃあ後でな。」
真理亜様と夏菜も準備のために部屋を出て行った。
「俺らも行くか。」
私は葵に案内されて真理亜様に指定された部屋に向かった。
真理亜様に話しかけられたから葵から離れようとしたが私を反転させただけで、離れてくれなかった。
「………葵、離れて。」
「………ユリ、諦めなさい。夏菜さんも私も気にしていないわよ。」
確かに夏菜も苦笑いでこちらを見つめている。
「ありがとう………。で、話戻すけど私は知らなかった。だけど何となく違和感は感じたの。」
違和感の正体。
それは最近真理亜様に会いに来なくなったこと。
「ねえ、ユリ。陽菜は誰の味方なの?………真理亜様とは言い難いわよね?」
「何としても後継者にしたいという気持ちを操られてるんじゃない?」
真理亜様はふと考え込む仕草を取った。
「………そういえば最近来なくなったわね………。前は取り巻きも誘ってお茶会に来てたのに。」
「何考えても仕方ないな。推論にハマっていくだけだ。」
葵の言う通りかもしれない。
「そうね……。夏菜さん、もう寮に帰ってデュエルの準備をしましょう。葵様にはこれを。」
真理亜様は葵に鍵を渡した。
「ユリの準備はあなたがして。この階にSランク以上専用の部屋があるわ。衣装も揃っているし。………何でも、できると思うわ。」
「了解。じゃあ後でな。」
真理亜様と夏菜も準備のために部屋を出て行った。
「俺らも行くか。」
私は葵に案内されて真理亜様に指定された部屋に向かった。