お嬢様の秘密Ⅱ
ーパーン
別のところから銃声が聞こえた。
「うっ………。」
銃を向けていたさよ様が倒れた。
「よくも娘と孫を傷つけたな!」
「………旗当番のおじさん………?」
ヤクザかと思うほどに怒り狂った顔で大柄の男の人がガツガツと近づいてきた。
「ユリ!叔母様!申し訳ない、外にこいつの手下がいて足止め食らってて………。」
「りょう兄ちゃん?」
全員集合したみたい。
志穂ちゃんも玲央の近くに駆け寄って状況を説明してもらっているみたいだし。
「………この際だから話しておこうか。会場の皆さん、よくお聞きください。」
今まで銃声に怯えていた会場はまた中央に注目した。
「秋本ユリは、私、山岸辰彦の孫だ。何かあれば私もおびき出すと思っておけ!」
「それがどうしたのよ………。」
手錠をかけられながらこちらを睨みつける。
「一般的には秋本家よりも格下の家だが………代々警視総監を輩出している。私もそうだ。」
辰彦さんの言葉に会場が息を飲んだ。
「お父様………すいません。」
「助けが必要なら俺を呼べと言っただろうが!」
辰彦さんに手を借りて私とお母さんも立ち上がった。
さよ様、夏海、陽菜が会場から連行されていく。
「これにてデュエルを終了いたす。勝者は秋本ユリ!」
ーワー!!
お祖父様が高らかに宣言した。
「なお今回のことは他言無用だ。噂でも経てば我が秋本家と山岸家が総力を挙げて潰しにいく。」
………脅迫しないでください。
会場の生徒たちはゆっくりと帰って行って、私たち関係者だけになった。
別のところから銃声が聞こえた。
「うっ………。」
銃を向けていたさよ様が倒れた。
「よくも娘と孫を傷つけたな!」
「………旗当番のおじさん………?」
ヤクザかと思うほどに怒り狂った顔で大柄の男の人がガツガツと近づいてきた。
「ユリ!叔母様!申し訳ない、外にこいつの手下がいて足止め食らってて………。」
「りょう兄ちゃん?」
全員集合したみたい。
志穂ちゃんも玲央の近くに駆け寄って状況を説明してもらっているみたいだし。
「………この際だから話しておこうか。会場の皆さん、よくお聞きください。」
今まで銃声に怯えていた会場はまた中央に注目した。
「秋本ユリは、私、山岸辰彦の孫だ。何かあれば私もおびき出すと思っておけ!」
「それがどうしたのよ………。」
手錠をかけられながらこちらを睨みつける。
「一般的には秋本家よりも格下の家だが………代々警視総監を輩出している。私もそうだ。」
辰彦さんの言葉に会場が息を飲んだ。
「お父様………すいません。」
「助けが必要なら俺を呼べと言っただろうが!」
辰彦さんに手を借りて私とお母さんも立ち上がった。
さよ様、夏海、陽菜が会場から連行されていく。
「これにてデュエルを終了いたす。勝者は秋本ユリ!」
ーワー!!
お祖父様が高らかに宣言した。
「なお今回のことは他言無用だ。噂でも経てば我が秋本家と山岸家が総力を挙げて潰しにいく。」
………脅迫しないでください。
会場の生徒たちはゆっくりと帰って行って、私たち関係者だけになった。