お嬢様の秘密Ⅱ
-葵side-
ユリがおかしい。
そう思って話に行ったが………
俺が抱きしめたとたん目を閉じた。
「ユリ!しっかりしろ………!」
手が湿っている感触がして絶句した。
ユリ……相当出血している………
「玲央!救急車!」
「え?ユリ………!!」
ユリの状況に気づいた夏菜は玲央に支えてもらうしかなくなっていた。
「赤いチャイナドレス………。だからこれを選んだのか?」
出血が分かりにくいから………
足にも撃たれた跡があるし……
「………葵………。」
「ユリ、しっかりしろ………!」
「お母さん………はぶ、じ……?」
「状況に気づいて今手配してくれてるから。」
「………息が………吸えない………。」
だんだん過呼吸になってきた。
………しょうがない
俺はユリにキスした。
「………葵……だい……すき………だから………。」
必死に息を入れるがユリは笑いながら意識を失ってしまった………
「………私のせいよ………。」
駆けつけてくれた大樹様に支えてもらっていた莉依紗様。
「それは違うだろ。妊娠しているお前とまだ空も見えない子供を危ない目に会わせたくなかっただけだ。
お腹に障るからもう眠れ。」
大樹様は莉依紗様の首に手刀を入れて無理やり眠らせた。
「妊娠してるんですか………?」
「ああ………毎日やってたらな。」
莉依紗様を大事そうに抱きしめていた。
その後来た救急隊員に俺は祈ることしかできなかった……。
-葵side end-
ユリがおかしい。
そう思って話に行ったが………
俺が抱きしめたとたん目を閉じた。
「ユリ!しっかりしろ………!」
手が湿っている感触がして絶句した。
ユリ……相当出血している………
「玲央!救急車!」
「え?ユリ………!!」
ユリの状況に気づいた夏菜は玲央に支えてもらうしかなくなっていた。
「赤いチャイナドレス………。だからこれを選んだのか?」
出血が分かりにくいから………
足にも撃たれた跡があるし……
「………葵………。」
「ユリ、しっかりしろ………!」
「お母さん………はぶ、じ……?」
「状況に気づいて今手配してくれてるから。」
「………息が………吸えない………。」
だんだん過呼吸になってきた。
………しょうがない
俺はユリにキスした。
「………葵……だい……すき………だから………。」
必死に息を入れるがユリは笑いながら意識を失ってしまった………
「………私のせいよ………。」
駆けつけてくれた大樹様に支えてもらっていた莉依紗様。
「それは違うだろ。妊娠しているお前とまだ空も見えない子供を危ない目に会わせたくなかっただけだ。
お腹に障るからもう眠れ。」
大樹様は莉依紗様の首に手刀を入れて無理やり眠らせた。
「妊娠してるんですか………?」
「ああ………毎日やってたらな。」
莉依紗様を大事そうに抱きしめていた。
その後来た救急隊員に俺は祈ることしかできなかった……。
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