お嬢様の秘密Ⅱ
「では、私は1度帰ります。私はこの病院に勤務していますからナースコールでお呼びください。」
「今日非番だったのにありがとう。お礼は後でちゃんとするから。」
賢吾さんは控えめに微笑んだ。
「いえ、むしろ専属として信用して下さるだけで十分ですから。それとこれをお渡しいたします。辰彦様からお預かりいたしました。」
俺は鍵と地図を渡された。
「これは山岸家専用ルームの部屋だそうです。莉依紗様をそちらへ眠らせてあげてください。」
そうか、この病院は山岸家運営だったか……
お袋が入院したのもここだったな。
「………確かにここから近いな。わかった、ありがたく使わせて頂く。」
俺は莉依紗を抱っこして、プライベートルームに移動した。
「すごいなここ………。」
マンションの一室のようになっている。
バスルームもあるし、キッチンもあるから普通に住めそうだ。
いや、泊まり込みで住んでいたのかもしれないな。
ベッドはキングサイズが1つ。
………なんかこの部屋の雰囲気ムーディーなんだけど。
「とりあえず寝かすか……。」
ベッドに莉依紗を寝かそうと腕を解こうとしたが………
………力強すぎだろ、りい………
無理やり離すわけにもいかないのでベッドの真ん中でくっついて眠るかたちになった。
「今日非番だったのにありがとう。お礼は後でちゃんとするから。」
賢吾さんは控えめに微笑んだ。
「いえ、むしろ専属として信用して下さるだけで十分ですから。それとこれをお渡しいたします。辰彦様からお預かりいたしました。」
俺は鍵と地図を渡された。
「これは山岸家専用ルームの部屋だそうです。莉依紗様をそちらへ眠らせてあげてください。」
そうか、この病院は山岸家運営だったか……
お袋が入院したのもここだったな。
「………確かにここから近いな。わかった、ありがたく使わせて頂く。」
俺は莉依紗を抱っこして、プライベートルームに移動した。
「すごいなここ………。」
マンションの一室のようになっている。
バスルームもあるし、キッチンもあるから普通に住めそうだ。
いや、泊まり込みで住んでいたのかもしれないな。
ベッドはキングサイズが1つ。
………なんかこの部屋の雰囲気ムーディーなんだけど。
「とりあえず寝かすか……。」
ベッドに莉依紗を寝かそうと腕を解こうとしたが………
………力強すぎだろ、りい………
無理やり離すわけにもいかないのでベッドの真ん中でくっついて眠るかたちになった。