お嬢様の秘密Ⅱ
「あの後どうなったの?」


気を利かせます!とか言って2人は出て行ってしまったので部屋には2人だけ。


無駄に広い個室で大型テレビもソファーも完備だ。


「あの後すぐに救急車を呼んで手術してもらったんだ。傷は消えていくらしいから気にするな。」


「どれくらい私寝ていたの?」


「1週間だ。」


………え?


「山岸家秘密の薬のおかげで回復力が異常にいいんだって。ただ、精神的な疲れでいつ起きるか分からないって言われていた。」


私そんなに疲れていたの………


「なあ、お前が着替える時あえてブラウスを外したのって………。防弾チョッキの存在を隠すため?」


「………気づいてたんだ。そう。いつも着ていてあの時だけは着ていなかったの。

もしデュエルのときに撃たれたときに演技だってばれたくなかったから。

でも防弾チョッキギリギリ下に撃たれちゃったけど。チャイナドレスだったのは着ているのを隠すためだった。」


「………敵を騙すには味方からってことか?」


「ごめんなさい………。」


「それなら騙した罰をとってもらおうか。」


葵はベッドを半分あげた。


「何するの………。」


ニヤッと笑った葵に寒気を感じた。
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