お嬢様の秘密Ⅱ
私はゆっくりと葵に引き寄せられて、抱きしめられた。


「………起きてくれてよかった。俺の腕で血を流して倒れたんだからな……。」


ゆっくりと顔が近づいてきて………そっと唇が触れた。


「葵、ただいま。大丈夫って言ったでしょ?」


「おかえり、ユリ。………そうだったな。」


私を片手で抱きしめながら、もう片方の手を服の中に侵入させた。


「………ふっ………はぁ………。」


「ノーブラで抱きしめるのって最高。」


「………変態//」


「………黙らせようか………。」


横を向いた私に無理やりキスしてきた。


………キスして胸触って変なところで器用なんだから………


「………はぁ………っ………」


抵抗する気は無くなってただされるがままになっていた。







ーガラ


ーパシャ


カーテンが開けられる音がした。


「病院で盛らないで、葵。」


え………この声は…………


葵はやっと服から手を出してくれた。


もう気力がなくなっていたから葵の腕の中だったけど。


「お母さん………?」


「………ユリ。」


目に涙を浮かべながらも笑ってくれた。


「………私と子供を守ってくれてありがとう………。」


ゆっくりと手を伸ばして私の頭を撫でてくれた。
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