お嬢様の秘密Ⅱ
大樹様に案内されて、私とエリーは学園の西側にある洋風テイストの庭園にやってきた。
「りー?ここ来たことある?」
「ないわ。そういえば学園の西側って近づいてはいけないって代々上級生から教わってきたと思うんだけど。」
大樹様の後ろで私たちがこそこそ話していると...。
「二人共、安心して。
近づいてはいけないっていうのはこの西側は昔は塀が低かった上に西側の街の治安がほかより悪かったかららしいよ。
今はこのとおり、綺麗に整備されて、新しい庭園が出来てるから楽しめると思うよ。」
「ここの庭園は他の場所と少し違うので新鮮さがあって素敵ですね。」
私は大樹様に向かって少し微笑んだ。
絶好の位置にウッドデッキのテラスが建てられており、全面ガラス張りのため光が多く差し込む作りになっている。
「大樹様、莉依紗様、恵梨香様。お茶のご用意ができました。どうぞお召し上がりください。」
あれは....竜也さん?
さっき私たちが出て来る頃にはまだ校舎内だったのに....。
しかも校舎からテラスまでそんなに近くない。
ちなみに竜也さんは大樹様の執事で大樹様が留学中の間、竜也さんもご一緒されて執事の最高ランクであるSランクを獲得している。
そんな竜也さんだからこんな準備が速いんだ....。
「本日はカモミールティーでございます。」
あ、私の好きな紅茶だ!
「りーの好きな紅茶だね!良かったじゃん!」
「本当!滅多に紅茶は飲めなかったし。ありがとうございます、大樹さん」
それから私たちは1時間ほど楽しくおしゃべりした。
それはよかったのだけど.....。
大樹様、と恐る恐る呼んでいたのがいつの間にか大樹、と呼び捨てしてしまっていた。
えりーの婚約者だからえりーと仲良くなってもらわなきゃいけないのになぜか大樹は私によく話しかけてくるような....
自意識過剰になったのかな...私。
「りー?ここ来たことある?」
「ないわ。そういえば学園の西側って近づいてはいけないって代々上級生から教わってきたと思うんだけど。」
大樹様の後ろで私たちがこそこそ話していると...。
「二人共、安心して。
近づいてはいけないっていうのはこの西側は昔は塀が低かった上に西側の街の治安がほかより悪かったかららしいよ。
今はこのとおり、綺麗に整備されて、新しい庭園が出来てるから楽しめると思うよ。」
「ここの庭園は他の場所と少し違うので新鮮さがあって素敵ですね。」
私は大樹様に向かって少し微笑んだ。
絶好の位置にウッドデッキのテラスが建てられており、全面ガラス張りのため光が多く差し込む作りになっている。
「大樹様、莉依紗様、恵梨香様。お茶のご用意ができました。どうぞお召し上がりください。」
あれは....竜也さん?
さっき私たちが出て来る頃にはまだ校舎内だったのに....。
しかも校舎からテラスまでそんなに近くない。
ちなみに竜也さんは大樹様の執事で大樹様が留学中の間、竜也さんもご一緒されて執事の最高ランクであるSランクを獲得している。
そんな竜也さんだからこんな準備が速いんだ....。
「本日はカモミールティーでございます。」
あ、私の好きな紅茶だ!
「りーの好きな紅茶だね!良かったじゃん!」
「本当!滅多に紅茶は飲めなかったし。ありがとうございます、大樹さん」
それから私たちは1時間ほど楽しくおしゃべりした。
それはよかったのだけど.....。
大樹様、と恐る恐る呼んでいたのがいつの間にか大樹、と呼び捨てしてしまっていた。
えりーの婚約者だからえりーと仲良くなってもらわなきゃいけないのになぜか大樹は私によく話しかけてくるような....
自意識過剰になったのかな...私。