お嬢様の秘密Ⅱ
学園長と娘
しばらくの長い沈黙。
「今まであなたには苦労をかけてしまったわね...。」
ポツリとつぶやく莉依紗様。
「覚悟はしてるわ。.....聞きたいことを聞きなさい。」
「しかし!いいのですか?」
「咎めないで、玲央。」
私が倒れたということを玲央にすぐに知らされていたようなので、玲央はパソコンの画面の中。
言いたそうな顔をしている玲央。
こちらにいないことをもどかしく思っているみたい。
「玲央はどこまで知っているのかしらね...。あなた、盗み聞き得意でしょ?」
苦笑する莉依紗様。
「えぇ....。でもほとんど知りませんよ。」
うっすら空気が和んだような気がした。
「今日はもう学校はおしまいだからゆっくり話せるわ。ユリ、何から聞きたい?」
今私のことユリって....。
自分でもよくわからないけど、どことなく懐かしく感じた。
「聞きたいこと、知りたいことがありすぎて.....。何からお話いただいていいのかわかりません。」
「そうよね...。理央はどこまで知っているの?」
「ある程度...としか言えませんね。あまりにも隠していることが多いですから。」
「とりあえず、ユリ。あなた本当に何も知らないの?」
「何をですか?」
「どうしてこの学園に転入させられたのか。」
「それは....。私がいつも考えていることです。答えがでなくて....。」
「夏菜さんと玲央は何も話してない?」
「私は昔からユリの素性などは聞かされていますが、ひた隠しにしろと言われ続けていましたので....。」
「俺も。兄貴が執事だとか、代々秋本家の専属執事であることは言うなと言われてきた。」
そこまで隠す必要あったのか、と苦笑している玲央。
「今まであなたには苦労をかけてしまったわね...。」
ポツリとつぶやく莉依紗様。
「覚悟はしてるわ。.....聞きたいことを聞きなさい。」
「しかし!いいのですか?」
「咎めないで、玲央。」
私が倒れたということを玲央にすぐに知らされていたようなので、玲央はパソコンの画面の中。
言いたそうな顔をしている玲央。
こちらにいないことをもどかしく思っているみたい。
「玲央はどこまで知っているのかしらね...。あなた、盗み聞き得意でしょ?」
苦笑する莉依紗様。
「えぇ....。でもほとんど知りませんよ。」
うっすら空気が和んだような気がした。
「今日はもう学校はおしまいだからゆっくり話せるわ。ユリ、何から聞きたい?」
今私のことユリって....。
自分でもよくわからないけど、どことなく懐かしく感じた。
「聞きたいこと、知りたいことがありすぎて.....。何からお話いただいていいのかわかりません。」
「そうよね...。理央はどこまで知っているの?」
「ある程度...としか言えませんね。あまりにも隠していることが多いですから。」
「とりあえず、ユリ。あなた本当に何も知らないの?」
「何をですか?」
「どうしてこの学園に転入させられたのか。」
「それは....。私がいつも考えていることです。答えがでなくて....。」
「夏菜さんと玲央は何も話してない?」
「私は昔からユリの素性などは聞かされていますが、ひた隠しにしろと言われ続けていましたので....。」
「俺も。兄貴が執事だとか、代々秋本家の専属執事であることは言うなと言われてきた。」
そこまで隠す必要あったのか、と苦笑している玲央。