お嬢様の秘密Ⅱ
ーハハハハッ


「どうして....?」




えりーが急に高笑いをし始めた。



「えりー....?私をそんな風に呼ばないでちょうだい。」


「どうして....?だって.....。」


「あなたって本当に馬鹿よね。誰のおかげでこの学園に通えてるって思ってんの。私でしょう?


頭が高いわよ。」


えりーがそう言ったとたん私はえりーの周りにいたうちの一人に髪を掴まれ思いっきり地面に叩きつけられた。


「恵梨香様よ。あんたみたいな庶民とは違うの。




私は一度もあんたのこと友達とは思ったことないわ。」



「.......っ.....」


泣きたくないのに.....。


涙が溢れ出て止まらない......。


「莉依紗。......二度と私に口きかないで。もし話しかけてきたら




あんたの家族を破滅に追い込んでやるから。」



言いたいことは言えたのか、女子たちを率いて帰っていった。






「どうしてこうなっちゃったんだろう.....。」


友達、と呼べる人はたくさんいる。


今でも手紙を交換し合ったり、実家に帰省するときにクラス会をやって会っている。



でもよく考えたらえりーは一度も来たことがなかったな.....。



なんで今頃気づいたんだろう....。





私は湿っている地面の上でそのまま意識を失った。
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