お嬢様の秘密Ⅱ
「いいよ玲央。これでいいのよ。留学先から帰ってきても玲央はここにいなきゃいけない人でしょ?浅井家出身である夏菜も...。

でも私は!私は.....……一般生としてでもここに通いたくはない。意味がないもの。」


「ユリ……。」


「好きにしなさい。1週間以内にこの学園に戻ってこなければこの学園に入ることは許されず永久追放とする。」


冷淡に語る莉依紗様。


「了解しました....。ローゼ様。」


「ローゼって...学園の外で呼ばれている呼び方....。ねえ...考え直してよ、ユリ!!」


夏菜が半泣きでしがみついてくるけど....。


玲央や夏菜は幼なじみだけど.....。


住んでる世界違うんもんね....。


「理央....。私からのお願いよ。.....荷物をまとめてください。」


「お嬢様....!!」


もう...お嬢様じゃないのに.....。


「話は終了よ。みんなすぐに退散しなさい。」


戻ってきた国松さんがリムジンを出してくれたのですぐに寮へ戻ることが出来た。





なんで今まで話してくれなかったの?


知ってたらいじめられることなんてなかったし....。


危険な目に遭うこともなかった。


私には次元が違う世界だったんだね。





葵....


葵はやっぱり真理亜様みたいな家柄のいい人がお似合いだよ。


私みたいな貧乏な人じゃなくて.....。


でもね。



初恋をありがとう.....。




< 8 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop