お嬢様の秘密Ⅱ
「竜也、私も行くの?」
「もちろんです。」
急いで連れてこられた場所は………
ヘリポート………
無理やり押し込まれ、慌ただしく出発した。
「教室ではお話しできないことでしたので。………実は奥様の容態が急変いたしまして………」
「お袋が!?」
「先日お会いしたときは元気そうでしたのに……。」
「さあ話しているうちに着きました。お急ぎを。」
何回か言葉を交わしているうちにもう着いてしまったみたい………
相当飛ばしてくれたみたいね。
降りてすぐに病室まで走る。
ーガラ
「お母様!?」
そこには酸素マスクをつけたお母様が………
「莉依紗さん………大樹………。」
いつもと変わらず微笑んでくれたお母様の笑みは弱々しかった。
「言いたいことがあるのよ………。大樹、とりあえず出て行ってちょうだい。」
「追い出すの俺か………。ホントにお袋はりい好きだな………。」
苦笑いしながら大樹は出て行った。
「莉依紗さん。…………今日学園であったこと、全て聞いてるわ。あのね………大樹を許してあげて………。
大樹は婚約の儀は断固拒否………。でも私のために仕方なくやった………添い寝しただけよ。」
「え………?」
「しかも儀式を始めて1時間ですぐに同じ部屋のベッドに移ったらしいわ。
証拠ビデオがあるから私を信じられなかったら確認するのよ。」
「いえ………そんな………。
私は大樹を信じているんです。ただ………話してくれなかったことが寂しくて………。」
「莉依紗さん………。これからも大樹をよろしくね………。
昔女遊びしていたのは、大企業の跡取りっていう重圧から解放されたかっただけだから。
それでも満たされなくて遊んでいたのよ。
大樹を理解できるのはあなただけ………。あなたに出会ってからの大樹は変わったわ………。」
お母様は私の頭をそっと撫で………
私を近づけて抱きしめてくれた。
「お母様………。」
「もちろんです。」
急いで連れてこられた場所は………
ヘリポート………
無理やり押し込まれ、慌ただしく出発した。
「教室ではお話しできないことでしたので。………実は奥様の容態が急変いたしまして………」
「お袋が!?」
「先日お会いしたときは元気そうでしたのに……。」
「さあ話しているうちに着きました。お急ぎを。」
何回か言葉を交わしているうちにもう着いてしまったみたい………
相当飛ばしてくれたみたいね。
降りてすぐに病室まで走る。
ーガラ
「お母様!?」
そこには酸素マスクをつけたお母様が………
「莉依紗さん………大樹………。」
いつもと変わらず微笑んでくれたお母様の笑みは弱々しかった。
「言いたいことがあるのよ………。大樹、とりあえず出て行ってちょうだい。」
「追い出すの俺か………。ホントにお袋はりい好きだな………。」
苦笑いしながら大樹は出て行った。
「莉依紗さん。…………今日学園であったこと、全て聞いてるわ。あのね………大樹を許してあげて………。
大樹は婚約の儀は断固拒否………。でも私のために仕方なくやった………添い寝しただけよ。」
「え………?」
「しかも儀式を始めて1時間ですぐに同じ部屋のベッドに移ったらしいわ。
証拠ビデオがあるから私を信じられなかったら確認するのよ。」
「いえ………そんな………。
私は大樹を信じているんです。ただ………話してくれなかったことが寂しくて………。」
「莉依紗さん………。これからも大樹をよろしくね………。
昔女遊びしていたのは、大企業の跡取りっていう重圧から解放されたかっただけだから。
それでも満たされなくて遊んでいたのよ。
大樹を理解できるのはあなただけ………。あなたに出会ってからの大樹は変わったわ………。」
お母様は私の頭をそっと撫で………
私を近づけて抱きしめてくれた。
「お母様………。」