運命だと初めて信じた恋。
-土曜日

「沙夜加!あの人に会えたらいいね」
「んー。別にどっちでもいい」
「嘘ついたってむだ!さっきから沙夜加ってばずっとキョロキョロしてるんだもん」
「そんなことないよ」

そんなこと言いながら自分でもキョロキョロしているのは
わかっていた。


私たちはお腹がすき、フードコートに向かい、
マックを食べようと列に並ぼうとしたとき…

「あ…」

私は思わず立ち止まった。


なぜなら、私の視線の先に、
ずっと探していた“あの人”がいたから。

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