記 憶 喪 失 ー あなたは誰? ー
…本当はもう舞を苦しめたくなかった。
苦しむところを見ているのも辛くて。
舞の好きな人…俊くんを奪うのも嫌で。
最初はただ、苦しめることだけしか頭になかったけど。
苦しめているうちに
「もういいや」ってなった。
本当は辞めたい。
でも苦しめたい。
苦しめているときに…
薄々気付いてたんだ。この気持ちに。
でも抑えられなくて。
心は暴走していて。
散々苦しめちゃったよ…。