拝啓 大好きな君へ
役目を果たしたボールペンは

レターセットの上に

コロンと転がっている。



それを見たら

何故か鼻の奥がツンとして

溜まっていたものが

一気にあふれて

形となって 落ちた。



確かに

君はいつも私の一歩先を歩いていたけど

そんなに遠い所まで

急いでいく必要はなかったんじゃないの?
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